「採用ブランディング」という言葉の認知度は、企業経営者のなかでもまだ高くないでしょう。
そういう状況下でセミナーを開催しても、問い合わせは少なく、来場していただいても商談につながることはまれでした。
かねてより「中小企業の人材難を解消したい」という強い気持ちから「採用ブランディング」という方法を提唱していましたが、残念ながら企業経営者の方々にはその想いが届いていないのが現実でした。
そんな折に提案を受けたのが、幻冬舎MCからの出版です。
まずは「採用ブランディング」がどういうものか知らしめるところから始めなくてはならないと感じていた我々にとって、タイミングといい手段といい、出版こそ最適な手段でした。
出版の効果は絶大で、セミナー開催→アンケートで興味の度合いを確認→アポイント→商談という流れを確立。
これまでは、こちらから訪問し、事業の説明をしたうえでようやく交渉が始まるという流れが一般的でしたが、その工程短縮にも書籍は大いに貢献してくれました。
つまり、見込み顧客が書籍を通じて弊社の事業内容を把握し、必要性を感じてくださるようになったため、スムーズに商談に辿り着けるようになったのです。
また、商談の成功率も格段に向上。
商談をさせていただいた方の実に9割程度がご成約くださっている、といっても過言ではありません。
さらに、講演依頼を受ける機会も増えました。
依頼者は、同業他社からまったく異なる業種の方々までさまざまです。
想像以上に幅広い層へ、弊社の事業が知れわたったのだと実感しております。
「志をビジネスにのせる」
私はそう表現していますが、恐らく企業を経営している方であれば、皆それぞれ事業にかける熱い想いや志があると思います。
たとえば、困っている人を助けたい、より良い世の中にしたいなどといったものです。
そうした想いを発信するうえで、書籍にまさる表現媒体はないと思います。
圧倒的な情報量で、読む人に深く鋭く刺さる書籍。
それはまさに、“大きなエネルギーを持った名刺”とでもいうべきでしょう。
出版にあたって、幻冬舎MCのブランド力、また最前線を走る出版社ならではのスタッフの厚みには改めて驚かされました。
今回、我々の“志や想い”というものを、「本」という形にして多くの方に届けることができました。
どうしても世の中に伝えたいという想いがあるのであれば、一度出版してみてはいかがでしょうか。
従業員数が多いため、企業理念の統一や浸透させることにはとても苦労していました。社員間の意志疎通は積極的に行ってはいましたが、今後採用にも注力していく中で、より優秀な人材を獲得していくためにも、社内外問わず企業理念の浸透が必要であると感じていました。
人材採用の要となる人事部や本社から離れた拠点に在籍する管理部の社員に向けて、企業理念や方針を深く理解してもらい、浸透させることができたと思います。私の考えや会社としての方向性が伝わり易くなったと思います。
また、これまで経営者として築き上げてきたことの整理がつき、改めて仕事への自信と誇りを持つことが出来ました。それは私だけではなく、社員にとっても同様であると実感しています。
経営者が社員に向かって伝えていることを改めて活字に起こし、体系化する機会はなかなかありません。普段、何げなく口にしている言葉を、プロの力を借りて形にすることにより、分かり易く且つ深く、社員や未来の社員に届けることができると思います。
企業理念を浸透させたい、会社に一体感がほしい、社員にもっと仕事を誇りと感じてもらいたい、そういった課題を持っている方々に、出版はとても有効的なツールだと思います。