コラム

インプラントの寿命を延ばす3つの”秘策”

著者:GMCブランド戦略室
企業ブランディングコラム

「見た目が良い」「天然歯と同じように噛める」など、
さまざまな利点がうたわれているインプラント。
高額な治療費を払ったのだから、少しでも長持ちさせたいですよね。

寿命を延ばすには”信頼できる歯科医師の治療を受けること”
が重要なのは言うまでもありませんが、
実は、専門家ならば知っている長持ちの秘策があるんです。


秘策①自分の歯以上にかわいがって!



インプラントのお手入れについて、
あっと驚く勘違いに遭遇することがあります。

「インプラントは虫歯にならないから、ケアの必要なし!」
――いいえ。インプラントの大敵は、虫歯ではなく周囲炎です。

2008年から実質的にインプラントが保険導入され、
インプラント埋入者が格段に多いスウェーデンの衝撃的なデータをご紹介します。

埋入後9~14年後には、
4㎜以上の周囲溝と出血が認められる症例が、48%にも及ぶというのです。

つまり、インプラントの周りは周囲炎を起こしやすい環境ということ。

周囲炎にかかるとインプラントは長持ちしないので、清潔に保つことが大事なんです。

自分できちんとケアするのはもちろん、
定期的に歯科医院でチェックやクリーニングを受けるようにしたいものですね。


秘策②フッ素の入っていない歯磨剤を使おう!



ほとんどのインプラント体は、チタンでできています。

フッ素濃度が30ppmを超えるとそのチタンの不動態皮膜が破壊され、
腐食が急速に進むとの研究結果が出ています。

歯磨剤を選ぶときには、フッ化物が入っているものは避けましょう。


秘策③硬いものは手加減(歯加減?)して食べて!



よく聞くインプラントの利点に、
「硬いものが何でも食べられる」というものがあります。

ただし、痛くないからといってむやみに硬いものを食べ続けると、
インプラントの対合歯(反対側の歯)がグラグラになってしまったり、
顎の骨に負担がかかり、深刻なダメージを受けてしまったりすることがあるので要注意です。

天然の歯と顎の骨の間には、「歯根膜」が存在します。

歯根膜はセメント質と歯槽骨との間に存在する線維性結合組織で、
歯根膜線維、オキシタラン線維、細胞、血管、神経などで構成されています。

歯が容易に移動しないのは、
線維束(1㎜に平均2万8,000本)の一方はセメント質に、もう一方は歯槽骨に入り込んでいるためです。

この歯根膜は、
硬いものを噛んでも顎や対合歯に負担がかからないようにするための
ショックアブソーバーの役目を果たしています。

また、例えば食べ物の中に硬い石などが入っていたら、
「ガチッ」と噛んだ途端、反射的に口が開きますよね。
このように、危険な硬さを感知するのも歯根膜の役割です。

インプラントは顎に直接埋まっており、間に歯根膜が存在しないので、
「これ以上、硬いものを噛んだら顎や対合歯に負担がかかるよ!」と教えてくれる存在がいません。

だから、手加減して硬いものを食べることが、対合歯や顎を守るためにも良いのです。

現在、人工の歯根膜を作る研究も行われているので、その成果にも期待したいところですね。


参考図書:日本歯科新聞社 編(2014)『歯科医師100人に聞いた「インプラントのメリット・デメリット」』日本歯科新聞社


参考図書:摂食研究会、氏家賢明、大野康(2015)『食べる・飲むメカニズム』日本歯科新聞社

 

日本歯科新聞社

雑誌編集長 水谷惟紗久

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