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ウェブディレクターとしての資質を見極め、ダメな会社を淘汰する方法

ウェブディレクターとしての資質を見極め、ダメな会社を淘汰する方法

最後に、発注している会社同士が鉢合わせする会議を意図的に設けて、誰がディレクションの能力を持っているかを見極める方法を紹介しておきます。

これまでも述べてきたように、広告(プロモーション)と制作(クリエイティブ)はもともと切っても切れない関係にあります。ですから両方ともなるべく同じところに依頼するのが、ウェブマーケティングを成功させる秘訣です。

しかしながら、すでにウェブマーケティングを始めている会社の多くは、広告の運用は広告代理店に任せて、クリエイティブは制作会社が手がけている、というように発注先が分かれているのではないでしょうか。しかもSEOはまた別の会社がやっていて、リスティング広告もディスプレイネットワーク広告も別々で、さらにそこにコンサルティング会社も関わってきて……となると、クライアントがウェブマーケティングの全体をまとめていくのは至難の業です。

こんな状態になると、往々にして方向性がずれたまま進んでうまくいかなくなり、発注先の会社が別のところに責任を押しつけ始めたりします。そこで問題がこじれる前に、発注先すべてに集まってもらいます。「成果が出ない」「どのような次の手を打てばいいか分からない」など、その時点で抱えている悩みごとを相談するという名目で、1回打ち合わせをしたいと各社に呼びかけます。

通常は個別に打ち合わせをするので、ウェブマーケティングに関わっているメンバーが一堂に会する機会は、なかなかありません。もしその場をうまく仕切れる人物が現れれば、ウェブディレクターとして全体のまとめ役になってもらえばよいのです。しかし誰からもよい提案がなく、仕切る人も出てこなければ、リーダーとなる人物を別途探さないとまず成果を上げることは難しいでしょう。

もしかすると、その場でけなし合いが始まるかもしれませんが、それでもかまいません。どのような展開になったにしても、クライアントとしては冷静に観察して、淘汰した方がいい会社がどこなのかを見極めましょう。

そういう場でちゃんと話ができる自信がない会社は、集まるから一度来てほしいと声をかけた時点で、「それ、しないとだめですか」と逃げ腰になります。するとその時点で、ここはダメだなとチェックを入れることもできます。

ウェブマーケティングの新規パートナー選び、既存パートナー見極めのチェックポイントをまとめました。ぜひ活用してください。


新規パートナー選びチェックポイント


□ウェブマーケティング全般の知識・経験があるか?
 ※ 限られた分野の仕事(SEOだけ、リスティング広告だけ……)しか知らない会社・担当者は相手にしない
□担当者は5年以上ウェブマーケティング業界で働いていた経験があるか?
□自社が属する業界のプロモーションに携わったことがあるか?
□どのようなターゲット層の商品・サービスのウェブマーケティングに関わってきたか?
□レポートの内容は? どこまで細かく出せるのか? 提出の頻度は?
□広告のアカウントはどこに帰属するのか?(自社なのか、広告代理店なのか)
□広告の管理画面を見せてもらえるのか?
□グーグルアナリティクスを解析できる人は社内にいるのか?
□ 「数字の分析 → 仮説を立てる → 現状の改善案を提案する」という一連の流れを  対応できるのか?
□これまでの成功事例は?
□誰が運用・制作するのか?
□(仕事ができそうな営業担当に)契約後もあなたが責任を持って担当するのか?



◦既存パートナーの見極めチェックポイント

□広告のアカウントを見せてもらえるか?
□リスティング広告ではどんなキーワードを運用しているか?
□キーワード設定には、部分一致を使っているか? 使っているとしたら、その理由は?
□ディスプレイネットワーク広告の配信先ごとの結果を見せてもらえるか?
□細かくセグメントを切って広告配信しているか?(年齢・性別・エリア等々)
□ グーグルディスプレイネットワーク(GDN)でスマートフォンのアプリに広告配信して いないか? 配信しているとしたら、結果はどうか?
□グーグルアナリティクスなど共有すれば、アクセス解析もしてもらえるか?
□レポートの内容をもっと詳しく出せるか? また、レポートの回数を増やせないか?
□成果が出ていない場合、その打開策はあるのか?



[注意点]
ウェブマーケティングの新規パートナーを選ぶ、または既存パートナーを見極める際の注 意点をまとめました。ぜひ活用してください。

□手数料が極端に安い、またはすぐに値引きをしてくる相手は絶対に選ばない
□単体(SEOのみ、リスティング広告のみ 等々)で営業してくる会社は避ける
□取引関係、人間関係のしがらみだけでパートナーを選ばない
□ネームバリューに惑わされない(派手に広告している大手代理店は特に要注意)
□広告のアカウントを見せない会社は絶対に怪しい
□無責任にすべてをパートナーに丸投げしない
□ パートナー選びは社長や経営層が相手の顔を見て品定めする。人事や採用担当など、人を見ることに慣れている社員を同席させても良い
□どんどんチェックポイントを質問して、答えに窮することがないか確かめる
□プロモーションのことを熟知していない制作会社に制作を依頼するな
□もともとSEOで飯を食っていた会社に、リスティング広告を絶対に頼む価値無し
□実務能力が無いのに、口だけ挟んでくるコンサルティング会社に頼む価値無し
□クリエイティブ(制作能力)が弱い広告代理店には頼む価値無し
 ※ プロモーション(広告)とクリエイティブは切っても切れない関係にある
□ 今頼んでいる会社が複数社ある場合、すべての会社の担当者を集めて一度打ち合わせをする。 ディレクターができそうな仕切り役の会社が見つかれば、その会社を中心に複数社の連携体制を作る。一方で、参加すること自体に消極的な会社は切って精査する。



◦こんな発注者だけには絶対になるな

□自社の状況、データを一切明かさない
□打ち合わせも無しに、資料だけもらってそれだけで判断しようとする
□手数料などコストばかり気にする。安ければいいと思っている
□目先のことばかり追い掛け、販売拡大のための中・長期的なストーリーが描けない
□自社はこうであるはずだという思い込みが激しい
□自社の本当のターゲットや、自社の強みを把握できていない
□すべて丸投げして、人任せにして、自分は楽をしようとする

書籍名:ウェブマーケティングという茶番

著者:後藤 晴伸 (後藤ブランド株式会社)

青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、凸版印刷株式会社入社。 電通・電通テック担当として、大手企業の紙媒体を中心とした広告制作を担当。大手インターネット広告代理店、株式会社セプテーニへ転職し、SEMコンサルタントとして数十社のリスティング広告の運用を担当。 その後、取締役としてウェブマーケティング会社の立ち上げに参画。孫請け、ひ孫請けとしてウェブマーケティングに携わる中、業界特有の構造への疑問が強くなり、2014年に独立し、後藤ブランド株式会社を設立。 経営改善にまで踏み込んだ提案力、クライアント企業への遠慮のない物言いで、数々の中小企業の売上増に貢献。 後藤ブランド株式会社代表取締役。

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