日本人の健康寿命をのばしたい。湧き上がる使命感が、執筆の原動力。

どんな書籍にも、著者の情熱、熱い想いが存在する。彼らが本を「書かざるを得なかった」のは、いったいなぜなのか――。  著者自らが、書籍執筆に至った情熱を明かす「覚悟の一冊」。第1回目は2013年3月に出版したのち、たちまち4刷重版のヒットを記録。現在も堅調な売り上げを誇る『血管が若がえれば健康寿命はのびる』の著者、医学博士石井光氏。 昨年幻冬舎から出版した『医者の嘘』が10万部を超えるベストセラーとなった石井医師。既得権益を守ることしか考えていない医者たちを糾弾する勇気ある姿勢が、読者の共感を呼んでいる。そんな彼の原点ともいえる一冊が『血管が若がえれば健康寿命はのびる』だ。 なぜ石井医師は同書の執筆を決意するに至ったのか。彼を執筆へと駆り立てた情熱に迫ると、見えてきたのはあまりに大きなビジョンだった。

著者インタビュー

「その場しのぎの医者」と「言いなりの患者」

Q. 本書のテーマ「血管の若がえり」について、どのような問題意識を持っていたのですか。

世は健康ブーム。国民の健康意識は高まる一方です。しかし、「血管」となると途端に軽視されてしまいます。血液をさらさらにすることを重視する人はいますが、血管を若がえらせることに注目する人は非常に少ないのです。そのことに大きな危機感を感じていました。

人間の体には血管が張り巡らされており、その血管全てをつなげると長さは10万キロにも及びます。血管が全身に血を巡らせる役割を果たしているのですから、自身の健康を維持するための重要な要素であることは明白です。実際に、狭心症、脳こうそく、脳卒中、そして手足の冷えさえも、血液循環が上手くいかなくなることで起きる病気なのです。これらは血管が老化し硬くなる「動脈硬化」が引き金となって起きています。つまり血管をしなやかに若がえらせることで健康になれるということなのです。

しかし、深刻化した動脈硬化への治療法は、基本的に「ステント」を入れる対処療法。血管を人為的に拡張させる金属製のパイプのようなものを血管内に入れ、狭窄を改善することになります。中には痛んだ血管に7本8本とステントを入れ、一部の医者に陰で「フルメタルジャケット」と呼ばれている状態の患者もいます。

このようなその場しのぎの治療法が最善の選択なわけがありません。血管年齢自体を若がえらせ、血管をしなやかにすることこそが、患者の望む最良の治療ではないでしょうか。最良の治療を追求することなくその場しのぎの治療を施し続けている医者が多すぎる。そしてその言いなりになる患者もまた多すぎる。正しい知識を伝えるために、私は執筆しなければならなかったのです。

コラーゲンが血管の老化を防ぐ。

Q. 血管を若がえらせる方法にたどり着いた経緯を教えて
ください。

ある日の知人の話がヒントとなりました。「コラーゲンの摂取で、医者に見放されていた坐骨神経痛がよくなった」という話です。当時はコラーゲンに対して、美容にいいというイメージしかなかったので、強烈に興味を惹かれました。コラーゲンの未知なる力に可能性を感じた私は、それが体のどこに効果をもたらすのか研究を重ねました。そこで得た大きな発見が、コラーゲンの血管に対する作用だったのです。

もし血管の老化をコラーゲンで防ぐことができれば、人々の健康に大きく役立てることができる。私は研究に熱中しました。そして予想以上の発見がありました。コラーゲンを摂取した患者の血管を頸動脈エコーで経過観察したところ、動脈内に発生し、血流を阻害している「プラーク」と呼ばれる血小板とコレステロールの塊が、なんと消えていったのです。詳細は本書にありますが、この研究結果は血管の老化をコラーゲンで防ぐことができるという事実を照らしました。

本書でこの事実を知った患者たちの、全国から寄せられる手紙や電話は、私をさらにはっとさせます。「もう治らないと諦めていたけれど、希望が見えた」など、必死に健康を取り戻そうとしている人々の姿がそこにありました。まだまだ救わなければいけない人が全国にいると、身が引き締まる思いです。

血管やコラーゲンに限った話ではありません。日々症例に目を光らせ、周囲からの情報に耳を傾け、より良い治療法を確立していく。これが医者としてのあるべき姿なのです。終わりや、諦めや、満足は存在しません。

科学的根拠のないサプリメントは淘汰され、本物だけが残る。

Q. 終わりや、諦めや、満足は存在しないとのことですが、
今後の展望を教えてください。

日本人の健康寿命をのばしたい。これは私の医師としての悲願です。成し遂げなければいけないことです。日本人全体の健康寿命を引き上げることは、国が頭を悩ませている医療費の削減にも繋がります。そのためにはさらに多くの人に、健康のための正しい知識を身につけてもらわなければならないと考えています。

冒頭に言った通り、今日本はこれまでにないほどの空前の健康ブームです。一方で健康に良いとされる食品や商品が溢れ、何が本当に健康に役立つのかわからず、戸惑っている人も多いことでしょう。また、健康に良かれと思って積極的に摂取していたものが、実は粗悪なものだったり、かえって健康を害する成分だったりする心配もあります。モノが溢れ、選択肢が山ほどある時代だからこそ、本物を選ぶための正しい知識を知ることが、これまで以上に重要になっています。

もともと日本の消費者は、世界的に見ても本物志向だと言われています。世界中の高級ブランドのビルが銀座や表参道に立ち並んでいます。聞いた話ですが、日本人がブランド好きでたくさんの商品が売れるから、国内屈指の好立地にこぞってビルを建てているというわけではないそうです。ではなぜあえて世界中の高級ブランドが贅沢なビルを建てるのかというと、実は日本人を相手にパイロットスタディをしているそうなのです。本物志向で目の肥えた日本人が買うものは世界で間違いなく売れると、マーケティングをしていると言うのです。

本物志向だという点は、サプリメント選びでも同じです。今までは好感度のあるタレントを広告塔に起用したり、いかにも効果がありそうなイメージのCMを繰り返し流していたりするサプリメントならば間違いないだろうと思う人も少なくありませんでした。しかし、そうしたイメージだけでは消費者は騙されなくなっています。とは言え本物を選ぶための情報が、今の市場には少なすぎるのです。

そこで私が大いに期待しているのが、「機能性表示食品」制度です。これは、科学的根拠に基づく健康効果(成分)がある場合、食品に表示することができる制度です。この制度によって、本物と認められた食品だけが、「機能性表示食品」と証明される時代が来ます。機能性表示がスタートすれば、これまで消費者を惑わせていた科学的根拠のないサプリメントは淘汰され、本物だけが残ります。消費者は本物のサプリメントを選びやすくなっていくでしょう。

これまで私は、医師として最良の治療法にこだわり抜き、研究を重ねてきました。執筆活動や「機能性表示食品」制度は、その研究成果を多くの消費者の皆さんへ伝えることになります。しかしまだまだ道の途中です。日本人の健康寿命をのばし、医療費削減にも寄与する。そのためには研究の手を休めるわけにはいかないのです。

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