クライアントインタビュー

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株式会社リブラン

「会社の理念」「マンションへの思い」を発信。
経営者も言論を発信するべきだと思う。

株式会社リブラン
書籍 『本物マンション購入計画』
クライアント 株式会社リブラン

ご担当者 代表取締役 鈴木雄二氏

1967年、東京生まれ。株式会社大京にて分譲マンション事業用地の仕入を担当。その後、1992年、株式会社リブランへ入社し、2002年、同社代表取締役に就任する。マーケットシェアを奪い合う分譲マンション業界で同業他社とは同じ土俵で勝負しない経営スタイルを堅持。24時間、楽器演奏を可能とするマンション「ミュージション」を開発し、新たなマーケットの創造を行う。また、夏場でもエアコンに頼らないマンション「エコヴィレッジ」を分譲する。
2003年に任意団体緑のカーテン応援団を設立。2007年には同団体をNPO法人化し、理事長に就任。全国緑のカーテンフォーラムを各地で開催する。地域行政や小学校へ緑のカーテンの涼しさや体感温度の仕組みなどの学びを提供するとともに、緑のカーテンをCSRとして推進する企業の支援を行う。また、2011年より東日本大震災を受け仮設住宅に緑のカーテンを2013年9月までに14683戸に設置。「エネルギー依存型のライフスタイルは無理せず変えられる」を信条に活動している。

出版前の状況

――今回なぜ出版を決められたのですか?

2005年の11月に「構造計算書偽造問題」という激震が、マンション業界を襲いました。そこを境に業界には「大手」と「それ以外」に大きな格差が生まれ、今でもその溝は埋まっていません。「信頼」という格差です。

マンションを買おうと思った時に最初に皆さんが取る行動は、チラシや街においてあるフリーペーパーなどの広告から情報を拾い、さらにWEBやパンフレットを通じて、やがてモデルルーム見学へ、というのが一般的な流れだと思います。その過程の最初の「篩い(ふるい)」が先に言った「信頼」なんですよ。そこで我々のような中堅以下の供給会社は振り落とされる。名のある信頼できる大手じゃないと、やっぱり危ない、とね。しかし実際には構造計算は第三者のチェックが義務付けられたり、住宅瑕疵担保履行法が制定され、万が一の場合も法律で守られるようになり、違いはないんですけどね。

――そうしたマンション業界の背景と出版がどうつながるのですか?

我々のような中堅以下の会社は、先に言ったようにまず信頼という面でハンデを背負っている分、大手と同じように広告やチラシで訴えかけても効果が薄いわけです。だからお客様にリブランの考えるマンションのあり方とは何か、情報を届けるためになんとかしないといけない。

しかし、もう一つ大きな問題があった。単にメッセージを発信するだけなら、広告やチラシなんかでもできるけど、特に不動産業界のチラシや広告って、大手であっても消費者に信頼されてないと思うんですよ。
マンションポエムって知ってます?

――何ですかそれは?

たとえばチラシ。「地の必然。飾るのではなく装う、○○○」とかっていうキャッチコピーが書いてある。一見なんか雰囲気良さそうな「宙空に君臨」とか「異彩を醸し出す」とか。でも実際は何のことか全然わからない(笑)。

――ありますね、そういうの。

もうね、消費者もバカにしていると思います。マンションポエムって言って。この言葉はある雑誌が発端のようですが。もともと広告は基本的に悪いことは言わないから100%良しと信じる人はいないけど、不動産広告がこのレベルだと消費者もわかっていますので、もう我々が自信を持ってお勧めしたい商品をお客様に伝えられる媒体ではなくなりつつあると思ってます。

――それで出版について検討いただいた。

ええ、だけど出版って言うのは「言論」だと思うんです。本を出せばそれを好きという人もいれば嫌いという人もいる。嫌われるリスクもあります。でもそれはしょうがない。そもそも全員に買ってもらおうなんて思ってないですし、それが当たり前のはずなんです。

マンションに限らずですが、モノ作りには必ず思想が付物なんですよ。自分たちが良いと信じ、突き詰めたモノを売るわけですからね。選ぶ側の好みの違いももちろん出る。

その思想を伝えるには、発言者の考え方が見えてくる言論が必要なわけです。だから出版は、モノ作りの思想という言論を発信するのに最適な媒体だったわけです。

出版後の効果

――実際出版されてどうでしたか?

広告のように絶大なる集客があったかと言われれば、それは違うでしょう。ただ、もちろん本を読んでマンションを買ってくれたお客様もいます。そして我々にとって重要なのは、きちんと自分たちのモノ作りの思想が伝わるかどうかということですが、本を通じて購入いただいたお客様というのは、初めからそこに共感いただいた方々です。これは大いに評価できる点です。

私もすべてのお客様に付き添って、自社の商品の根底に流れる思想を伝えていければいいのですが、残念ながらそれは無理です。そんな時に思想を形にした書籍なら、お渡しできるのも良い点です。同様にこれは社内の人間に対してもいえることですが。

――パンフレットなどではダメなのでしょうか?

パンフレットに書いてある情報を入れていくと、思いのほか商品の価値ってわからないんですよ。たとえば「自然素材を使って作った風通しのいいマンションですよ」と、誰もが「そうだよね。」と思うことを書いても、本当にその価値を伝えるためには、その背景が必要なんです。

なぜ自然の木材を使った床を、マンションは自社でしか供給していないのか? 分譲マンションの8割がたは、田の字プランという風通しが悪い間取りになっていて、クレームになりにくく扱いやすい合板やビニールクロスを使っているわけです。そのため、新鮮な空気は入ってこないし、それによって結露が起こりやすいのですが。

今の分譲マンションの生活が人間にとって快適だと我々はどうしても思えないんですよ。それで、風通しが良くて木材や自然素材を使ったマンションを作った。つくろうとした信念や怒りの源泉みたいなものが何なのかがわからないと、情報は思想にならないんです。したがって伝わらない。

出版を検討している企業へのメッセージ

――最後に出版を検討する方に

今後は一層、消費の形が真面目になっていくと思います。バブルはとっくにはじけて、大量消費社会は終焉。今は本当に必要なものを吟味して購入していく時代です。

その時に大事になっていくのは「言論」だと、私は確信しているんです。もちろん言論は裁かれる。何言ってんだって。すべてが科学的に証明されてはいないし、法律でもない。あるいは何も反響がなければ、時代が早いのか、たいしたものじゃないのか。

だけど自分が信じるものについては、「言論」として発信するべきだと思う。裁きを恐れずそれを試すべきだと思います。思想を形にしている企業や経営者たちは特にそう思います。

事例情報

本物マンション購入計画 売り手の意図を賢く見抜く

  • クライアント:株式会社リブラン
  • 著者:鈴木雄二
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