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今、製造業界に求められる情報発信とは

著者:GMCブランド戦略室

変動する日本の製造業界

近年、製造業の現場は大きく変わりつつあります。アップル社のiphone、ダイソン社のサイクロン掃除機など、家電量販店でも日本製以外の売れ筋商品を多く見かけるようになりました。かつて「ものづくりの日本」と呼ばれた日本の技術は、いつの日か他国の追随を許し、現在では危機的状況に陥っていると言っても過言ではありません。なぜ日本は構造不況に陥ってしまったのか、厳しい状況が続く日本の製造業を危惧する書籍や復活を応援する書籍は増えています。

日本の製造業の衰退の要因は、円高などの外部的要因や新興国の技術的な台頭など様々ですが、本来持っている高い技術力を広く知らしめる方法を持ちあわせていないことが一つの要因として挙げられます。米アップルは、その高い技術力はもちろんのこと、メディアミックスによる情報発信により商品を広く知らしめ、企業としてもブランディングに成功しています。メディアを用いた企業ブランディングの方法は多岐にわたりますが、そのうちの1つとして、企業出版という方法があります。


出版により企業の独自性をアピール

自動車産業を中心に、徹底したコスト削減に取り組むために生産システムコンサルティングを手掛ける株式会社ROSECCの代表取締役を務める堀 志磨生氏が著した『儲けを生み出す工場の秘密』(幻冬舎)は、第2弾が出版されるほど大きな反響がありました。

ロボット大国と呼ばれた日本でしたが、アメリカの中小製造業を視察するとその呼び名は、非常に優れた「自動車産業」だけを評したものだということに著者は気づきました。なぜなら、アメリカではあたり前に使用されているロボットが、日本の中小製造業では全くと言っていいほど導入されていなかったのです。それは日本の労働者の品質が非常に高いことを意味するかもしれませんが、ロボット導入によって、その生産性は飛躍的に改善されるということを世の中に発信するべく、書籍出版に踏み出したと語っています。

このように過去の偉業にいつまでもすがり、あぐらをかいている日本の製造業に対して客観的な目線から危機感を感じさせることが必要だと考える著者は少なくありません。また、これらに対して大きな反響があったことからみてわかるように、現状に対して何か手を打ちたいと考えているけれども、なにをしたらいいのか分からない経営者も世の中には多数潜在しているのです。社名や商品を認知をさせるBtoCとは異なり、BtoB企業は会社の独自性や、理念を伝えなければいけません。その場合に書籍は有効な手段の一つとなるのです。

 

幻冬舎メディアコンサルティング

奥村 友梨

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