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企業の生産性を上げるメンタルヘルスケアとは

著者:GMCブランド戦略室

ストレス社会と言われる現代では、職場で受けるプレッシャーに堪えかねて、メンタル面で問題や障害を抱える方が少なくありません。
企業を良い状態で存続させるためにも、社員の心の健康を守ることは非常に重要です。

メンタルヘルスとは、「精神の健康状態」を指す言葉であり、思考や情緒といった個人的な特性だけでなく、社会や経済といった環境の影響を受けることがあるとされています。
景気の変動や雇用形態の複雑化などから、社員のストレスの増大が叫ばれる今日、企業における「メンタルヘルスケア」の重要度が高まっているのです。

社員全員がいきいき働けることは、どの企業にとっても非常に良いことだといえます。
やりがいを感じて働けることで、組織への貢献度が高まり、業務への取り組み姿勢も変わってきます。
反対に、人は、心が不安定ではどうしても仕事に身が入りませんし、業務に集中できず、いつもはしないような細かいミスをしてしまうようになります。
これらは、企業全体の生産性の低下や事故発生率へとつながり、組織としても軽視できない悪循環へと陥る場合もあるのです。

多くの人がこの現状を理解しつつも、まだどこか「心の問題」に対し軽視してしまう部分があります。 では実際、どのように対応すればいいのでしょうか。

上司が部下にできるメンタルヘルス

多くの精神障害は、発症前に必ず前兆となる異変が現れます。
悪化する前に異変を見つけることができれば、事前に対応することができます。

例えば、下記の項目に当てはまる人には注意が必要です。
・日に日に目に見えて元気がなくなっている
・社内で孤立している
・簡単なミスを連発することが増えた

このような症状が目立ってみられる場合には、心に大きな負担を抱えていることが予想されます。 心に負担を抱えている人の多くは、その負担となっている思いをどこに吐き出したらいいのかわからず、自分の中にため込んでしまっています。

加えて、接し方にも注意を払わなければいけません。
一人一人がいきいきと働くためにも、近頃様子が変わったと思う相手が周りにいる場合は、まずは相手が思っている話や不満、不安をしっかり聞くことが大切です。
心にある負担を、まずは少しずつ吐き出させてあげましょう。

自分でできるメンタルヘルス

また、自分の異変は自分自身が一番気づきやすいため、自分で負担を軽減させることも必要です。
一番いい手段としては、自分の中のストレス解消法を確立することです。
体を動かすことや、歌を歌うことなど、自分がリラックスできる趣味や行動を行うことが大切です。

また、ストレスを和らげるポイントとして、
・質の良い睡眠
・日光を浴びる
・規則正しい生活を送る
・品目の多い食事をとる
・笑う
などがあげられます。
毎日の生活の中や時間が空いた日、勤務先で取り入れられる場合は積極的に取り組んでいきましょう。
何気ない普段の生活が精神面でも基礎となるため、その基礎を疎かにしてしまっては、自分自身を苦しめる結果へと導いてしまいます。

最後に

ストレス=悪いものと思われがちですが、適度なストレスは必ず必要になります。
適度なストレスがあるからこそ、努力をすることができ、生産性の向上や人間としての成長につながるのです。
しかしその一方で、過度なストレスは心身の不調につながり、成長どころかさまざまな病気へとつながります。

自分自身のストレス状態に気づくことが、セルフケアの一歩となります。
また、職場でもお互いの小さな変化に気づけることで、組織としての成長にもつながり、セルフケアとなるのです。

時には無理して先送りにすることも必要です。
ストレスはためればためるほど大きくなり、心身に支障をきたし、解消できなくなってしまいます。 短時間でもいいので、1日の中に自分なりのストレス解消のための時間を持ちましょう。

まずは自分でできる自分自身のメンタルチェック、そして勤務先での部下の様子のチェックをおこないながら、みんながいきいきと過ごすことができる毎日を目指しましょう。

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