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「思っていたのと違った」をなくして離職防止するための企業ブランディング

著者:GMCブランド戦略室

採用担当が何度も面接を繰り返し選び抜いて採用した新卒が、一年と経たずに辞めていく……そんな経験はありませんか?

時間と手間をかけて行った採用活動の結果がこれでは、採用担当の苦労も報われません。

新卒の3人に1人が辞めていく時代

厚生労働省が2016年10月25日に行った「新規学卒者の卒業後3年以内の離職状況」 の調査によると、高校卒業者の40%以上、大学卒業者の30%以上が卒業後3年以内に離職していることが分かります。 また、いずれも1年目の離職率が最も高く、高校卒業者は20.1%、大学卒業者は12.8%となっています。

なぜこのような状況になっているのでしょうか。株式会社リブセンスが運営しているキャリア情報サイト「転職会議Report」では、新卒入社3か月以内で退職してしまった人や退職を検討中の方々のクチコミデータを調査・分析し、スピード退職の実態について調べています(スピード退職は自己防衛?!新卒入社3ヶ月未満退職者が明かす離職理由ランキング【2016年度版】) 。 この調査によると、スピード退職の理由のTOP3として「時間外労働が多い」(62%)、「社風・体制に不満」(36%)、「給与が低い、残業代が出ない」(19%)が挙げられています。

給与や時間外労働は、企業の努力次第で改善できる部分ではあります。 ですが、2位の「社風・体制に不満」は言ってしまえば入社前と後のギャップ、つまり学生の「思っていたのと違った」という思いによって起こるものです。 企業の情報を学生が完全に把握していなかったために入社後に違和感を覚えてしまい、退職へとつながってしまうのです。

この問題を解消するには、いったいどうすればいいのでしょうか。 理想は、企業が自社の理念や思いをきちんと学生に伝えて理解してもらい、その企業で働くこと自体に魅力を感じてもらうことです。 給与や残業の不満も、企業の魅力が大きいものであれば、多少なりとも緩和できるのではないでしょうか。 学生が企業に魅力を感じる、そのためには企業ブランディングが欠かせません。

「思っていたのと違った」を「思った通りだった」に変えるために

ブランディング・認知向上の方法にはさまざまあります。 ただブランディング一つとってもお金や手間がかかるため、たくさんある方法の中から企業にあったものを吟味しなければなりません。 学生に自分たちの魅力を深く理解してもらうためには、「情報量」と「信頼感」が重要となってきます。 情報が少なければ深い理解につながることはなく、信頼感がなければ情報そのものを疑ってしまいます。

この2つをバランスよく満たすものとして、書籍という方法に目を向けてもいいかもしれません。 書籍は信頼感を醸成しつつまとまった情報を伝えられるため、企業の熱意を余すことなく伝えることができ、学生の深い理解につながります。 就活中の学生は信頼感のある情報源を望むため、手に取られやすいという点からみても、非常に親和性が高いといえます。

学生の「思っていたのと違った」をなくすためには、いかに企業ブランディングを効率的に行えられるかがカギとなってきます。 苦労して採用した新卒をすぐに手放すことのないよう、新しい方法にも目を向け、充実した採用活動になることを願います。

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