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“エッジ・タイトル”にする理由 ~なぜその本をそのタイトルにしたのか、編集者に聞いてみました~

書籍に限らずですが、広く存在を知ってもらうためには、その内容が「ポップ」でなければいけないのではないか、と時折考えることがあります。

では、「ポップ」とはどんなものを指すのでしょうか。
Googleで検索すると、以下のような結果がでました。

1.時流に乗っている様子。
2.ポップス
3.飛び出すこと。

この場合、選びたいのは2番、もとい、1番ですね。
3つの意味意外にも、対義語の「エッジ」と比較して、角の取れた状態であるともいえます。

さて、なぜ私がこんなことを言いだしたのか。
今回は、「本のタイトル」に焦点をあててお話ししたいと思います。

私はプロモーション部で、書籍を媒体で紹介してもらう際に媒体とのやり取りを行う、パブリシティを担当しています。
新刊の魅力を一番に知っておくことが、大切な仕事です。

毎月刊行される20点近い新刊を机に並べて、「ビジネス書や実用書の多い弊社では、やはりタイトルが長いなあ」としみじみ。
タイトルを完璧に覚えることはなかなか難しく、自己流で略すこともしばしばあります。

そんな中、つい声に出して読みたくなる、私の中での“エッジ・タイトル”がいくつかあります。

『死ねない老人』


『ハゲからの生還』


『「税理士」不要時代』


『女性器コンプレックス』


それぞれの立場に身を置いていたとしたら、手に取らずにはいられないインパクト。
そして、ラインナップのせいもあり、タイトルから漏れ出す苦しみと世知辛さ。

弊社で書籍を作る際には、著者の意見を第一にタイトルを決定することがほとんどですが、どのような経緯でこのようなタイトルが決定したのか、『女性器コンプレックス』の編集担当者に聞いてみました。

出産を終えた女性は、「性器が裂けて、夫との性交渉にためらいがある」など誰にもいえない悩みを抱えるも、「もうあなたはお母さんなんだから」という周囲の声にかき消されることがほとんど。

現在も、婦人科の知識と形成外科のテクニックを持ち合わせた医師は少なく、その中でも、女医を探すとなると至難の業です。
また、海外では3日程度の実技なしの講習を受けるだけでライセンスが手に入り、簡単に「婦人形成外科医」を名乗ることができるため、日本で開業するからといって信頼性が高いわけではありません。

著者である喜田女医は、女性の悩みに応えるために産婦人科医から形成外科医に転身し、独自で縫合技術を一から勉強しました。
その後大手美容外科にて経験を積んだ著者は、その後、より女性のプライバシーを守秘することのできるクリニックを開業しました。

本著では、医院に来られた『女性器コンプレックス』に悩む女性のアンケートから症例を紹介し、治療方法を具体的に説明しています。
手法を知って驚かれる方がほとんどだと思います。

日本では性器を「陰部」「恥部」などと呼び、興味を持つことが悪いことのように考えられがちです。
しかし、女性器は新たな命を生み出す大切な神聖な場所なのです。
改めてそのことを理解できれば、もっともっと自分の女性器をいつくしみ、愛することができるはずだと、私は確信します。
そして、それはとりもなおさず自分を愛することでもあるのです。
そうしたすべての女性たちに女性であることの幸せを感じていただきたいとの願いを、私はクリニック名の「医療法人社団幸性会 なおえビューティークリニック」という名称に込めました。』(『おわりに』より)

初案では『セックスできない女たち』という表題も候補に挙がりましたが、このような経緯を踏まえて、著者の思いをストレートに伝えるには、読む人に「想像していた内容と違った」と思われてはいけないと、概要をストレートに表現した本タイトルを採用いたしました。

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個人的な話になりますが、私がこの記事を書こうと思い立った時点では、「売れるタイトルと売りたいタイトルの違い」を帰結にしよう、と考えていたのですが、編集担当者から直接書籍のタイトルを決定した経緯をヒアリングしたあとで、そのような帰結に着地させることはできませんでした。

最初に挙げたもののように、「エッジなタイトルにするには、そうすべき理由がある」ということが弊社の書籍の大きな特徴です。
どれだけすばらしい書籍でも、著者の生い立ちや伝えたい情報のすべてを文字に起こすことはできないと、私は思っています。
「編集する」ということは、どんな方でも読めるように情報を精査することだからです。

タイトルには、伝えきれないことも含め、すべての著者の思いが宿っていることを、プロモーション担当として改めて感じることができました。


 

幻冬舎メディアコンサルティング

プロモーション部

羽根 広子

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